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残留を表明し、記者の質問に答える阪神の大山悠輔=伊藤進之介撮影
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 阪神タイガースの中継などでおなじみの朝日放送テレビ・高野純一アナウンサーと、朝日新聞スポーツ部のトラ番・高橋健人記者が定期的に語る「虎バン主義。」。球団間の移籍が注目されるオフシーズン。阪神は大山悠輔選手が残留を決めました。

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 高橋 2022年シーズン以来のトラ番に復帰します。よろしくお願いします!

 国内フリーエージェント権を行使した大山選手が残留することになりました。先月29日、午後5時からの会見で本人が明かしました。関係者によれば、巨人が交渉を有利に進めているということだったので驚きました。

 高野 その日、午後6時から自分がパーソナリティーを務めている「ラジオで虎バン!」の生放送があって、当初の予定を変更して会見の音声をほぼノーカットで流しました。コロナ下に始まったこの番組で一番多いメッセージが届きました。

 高橋 どんなメッセージがありましたか?

 高野 「いま、まさに泣いています」とか、「商品を置いて、スーパーからひとまず出てきました」とか。泣いているのがわかるメッセージは本当に1人、2人じゃありませんでした。チームの核の「4番・一塁手」が抜けず、それもライバル球団の巨人に行かなかったわけですから、ファンの方はうれしいですよね。

 高橋 大山選手に対する評価の高さがわかる争奪戦でした。

 高野 昨年にリーグ優勝と日本一を達成したチームの4番というのは大きいですよね。

 高橋 前回担当をしていた22年6月の勢いの止まらない姿がいまも目に焼き付いています。ひと月でホームラン10本、29打点の大活躍でした。

 高野 会見で「裏方さんの言葉に感情が動いた」というようなことを何度も言っていました。一番長く球団にいる人って裏方さんなんですよね。阪神の監督は数年で代わることが多いし、選手も長くて20年ほどの在籍。色んな監督や選手を見てきた裏方さんが「大山はこのチームにいるべきだ」と思ったのは、なんかいいなと。グラウンド内外の振る舞いがすばらしい証拠だと思います。

 高橋 藤川球児新監督の下でチームは再出発しています。大山選手を含め、主力がほとんど変わらないのは大きいですね。

 高野 藤川監督はこれまでの球団の流れを大事に、自然体で選手を導いてくれそうです。監督は代わったけど、変わらずに強いタイガースでいてくれるんじゃないかなと思います。

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